ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

双日、カンボジアで食品卸事業に参入、2月から共同で

2016年1月13日 (水)

フード双日は12日、カンボジアで食品卸事業に参入すると発表した。タイ現地法人の双日タイを通じ、カンボジアで食品、消費財などの卸売事業を展開するグッドヒルグループと2月から共同事業を展開することで合意した。

グッドヒルエンタープライズ・カンボジア社がカンボジア全土を網羅する卸売ネットワークを基盤として、需要が増えるとみられている冷凍、冷蔵、業務用食品の卸売事業をカンボジアで展開し、コールドチェーンの強化、業務用食品卸売事業のオペレーション確立を目指す。

双日グループは、日本、ASEAN市場での事業経験を活かした物流機能、食品卸売事業のオペレーション機能などの提供により、将来的にはグッドヒルグループとの資本提携も視野に入れ、カンボジア食品市場の成長の取り込みを図る。

カンボジアは、過去5年間のGDP成長率が平均で7%以上と、ASEAN諸国で最速の成長を続けており、国民の平均年齢も24歳と経済成長の余地が大きい。

ASEAN経済共同体の発足で域内物流の活発化が見込まれる中、南部経済回廊の要衝に位置する立地もあって、小売り、外食、ホテル業界への外資参入が相次いでいることから、食品流通分野の急速な発展が期待されている。

双日は、ASEANを中心に「優良パートナー」との協業による食のバリューチェーン構築を目指しており、今回の取り組みもベトナム、ミャンマーに次ぐものとなる。5年後をメドに40億円の売上を目指す。