日野、ダカールラリー｢トラック10L未満｣7連覇

話題日野自動車は18日、今月2日から16日まで南米で開催されたダカールラリー2016のトラック部門「排気量10リットル未満クラス」で優勝した、と発表した。同社は7連覇を成し遂げるとともに、初参戦以来連続25回目の完走も達成した。

同社がダカールラリーに参戦したのは1991年で、日本のトラックメーカーでは初参戦だった。97年には3台が出場し、史上初の同部門総合1・2・3位を独占。その後も96年に創設された排気量10リットル未満クラスで15年までに16回中15回の優勝を果たすなど、トラック部門の雄として活躍を続けている。

今大会で日野は、史上最多の33回連続出場となる菅原義正氏と、次男の菅原照仁氏の親子ドライバーが率いるチームスガワラとともに、「日野チームスガワラ」として2台の「日野レンジャー」で参戦。

年を追うごとにハイスピード化するラリーに対応するため、15年大会に参戦した車両をベースにエンジンとサスペンションを強化し、さらに重量を300キロ軽量化して臨んだ。また、レースを支えるメカニックは、全国の日野販売会社から公募で選ばれた精鋭4人を派遣した。

この結果、排気量が2倍近くある車両がひしめくトラック部門全55台のうち、菅原照仁氏はラリー後半の1月13日のステージ10で、一時はチェックポイントを4位で通過するなど上位陣のライバル車に迫る走りを見せ、総合順位では昨年の16位を上回る13位となり、排気量10リットル未満クラスで優勝して7連覇を達成した。

菅原義正氏は総合31位、排気量10リットル未満クラス2位でゴールし、一昨年と昨年に続いて親子で同クラスのワン・ツー・フィニッシュを飾った。

■日野自動車・市川正和会長
今回もしっかりと結果を出してくれた。照仁さんはまだ上位に行けるような気もするが、ともあれサポートを含めてチーム全体に感謝している。ダカールラリーを始めてもう25年と思うと長いが、菅原さんたちはよくここまで活動を続け、まとめてくれたなと思っている。

■菅原義正氏（1号車ドライバー兼チーム代表）
難しい大会をゴールできて幸せだ。多くの人たちがゴールに出迎えてくれて嬉しい。まだまだ頑張る。応援してくださった方々、どうもありがとうございました。