ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本機械輸出組合調べ

機械輸出額、アジア向け伸びず2か月連続減少

2016年1月19日 (火)

調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は18日、2015年11月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は3兆9387億円で前年同月と比べて0.8%減り、2か月連続で減少した。

11月の為替動向は1ドル121.3円と前年から8.8%の円安となったが、対ユーロは133.2円と4.9%の円高で、合わせて4.5%の増加要因となった。加えて、営業日が前年より1日多いため5.6%の増加となり、合計で10.4%の増加要因となった。これを考慮すると、実質的な伸び率は6か月連続で減少し10.1%減となった。JMCでは、減少要因について「中国など3か国・地域向けがマイナスとなったこと、産業機械、電子デバイスなどの伸び率がマイナスとなったため」としている。

輸入額は6兆3625億円で10.2%減となり、11か月連続で減少した。

地域別ではEU向けが10.1%増加で最も伸び、「その他地域」向け(4.7%増)、北米向け(3.3%)――と続いた。一方、中国向け(9.2%減)、ASEAN・南アジア向け(6.9%減)、韓国・台湾向け(4.9%減)は減少した。

業種別では機械輸出額の39%を占める自動車(11.9%増)が増加したものの、16%を占める産業機械(7%減)、電子ディバイス(11.2%減)、重電気機械(10.6%減)、光学機械(16.2%減)、建設機械(24.1%減)、工作機械(24.4%減)、電子計算機(16%減)、ベアリング(11.5%減)、陸用内燃機関(13%減)がマイナスとなった。

JMCでは12月の輸出について「為替要因は1.3%の増加寄与要因となる」としているが、16年1月12日発表の貿易統計によると、12月上中旬の全商品輸出は8.6%の減少だった。