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米Macy’s、RFIDで最後の1個まで販売できる在庫管理

2016年1月19日 (火)

ECタイコ・リテールソリューションズは18日、米国の老舗百貨店「Macy’s」(メイシーズ)がオムニチャネル戦略の一環として、アイテムを最後の1個まで販売できる「PL2Uプログラム」(Pick to the Last Unit)を進めるため、タイコのRFID在庫ソリューションを導入した、と発表した。

▲ニューヨークのヘラルド・スクエア旗艦店

▲ニューヨークのヘラルド・スクエア旗艦店

アイテム単位でRFIDを用い、フルフィルメント需要の対応に既存在庫を使用しながら、品揃えとサービスに注力できる体制を整えた。これにより、Macy’sは店舗在庫を10億米ドル(1175億円)節約できるという。

さらに、同社が独自に進めるP2LUプログラムでは、どの店舗でも注文に対応できるようにするため、アイテムの最後の一個まで販売可能にするとともに、簡単に見つけられるようにした。

Macy’sの物流・運用部長を務めるピーター・ロンゴ氏によると、一般的に小売事業者は「在庫精度に確信が持てず、アイテムを見つけられるかどうかわからないSKUの最後のアイテム」をオンラインで購入可能にせず、店舗では在庫が残り15-20%になると最後の品と見なす。

これに対し、Macy’sでは「見切り品や売られない品は膨大な予算を占めるが、RFIDで解消することができる」(ロンゴ氏)と考え、手始めに婦人服でP2LUパイロットプロジェクトを実施した。

パイロット店舗では、商品数に対する販売率が前年を大幅に上回り、見切り品についてもほかの店舗と比べて改善。この取り組みにより、Macy’sはストックにアイテムが1つしか残っていなくても顧客に自信をもって販売できるようになった。

単品在庫が活用可能になったことで、暫定在庫要件を3分の1に縮小するなど、在庫コストを抑制。タイコ・リテールソリューションズのナンシー・チザム社長は「Macy’sの事例は、アイテム単位のRFIDで在庫最適化が進み、オムニチャネルフルフィルメントを成功させるさまざまな可能性が開ける好例だ」と述べた。

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