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英アズダ、他店も利用できる新配送サービスを立ち上げ

2016年1月27日 (水)

EC米ウォルマート傘下で、英国でスーパーマーケットを展開するAsda(アズダ)はこのほど、ほかの大手小売事業者に対してもオープンな販売チャネルを提供するデリバリーサービス「toyou」を立ち上げた。システム基盤は米マンハッタン・アソシエイツのソリューションをベースに共同開発した。

英アズダ、他店も利用できる新配送システムを立ち上げ

toyouは、商品の受け取りと返品機能を顧客に提供する、新たなオムニチャネルの取り組みとして注目されており、「業界でも類を見ない高機能なオーダーフルフィルメント機能」(マンハッタン・アソシエイツ)として、消費者はほかのオンラインサイトで購入した商品でも、アズダの商品と同様に受け取りと返品を行うことができる。

アズダの新たなデリバリーサービスを活用する小売業者は、アズダの実店舗だけでなく、オンラインを活用しながらブランド力を高めていく取り組みが可能。

買い物客は、アズダのオンライン店舗「George clothing」のほか、「Missguided」などアズダ以外のショップで購入した商品を614か所のアズダ店舗で自由に商品を受け取ったり、返品したりすることができる。アズダでは、2019年までに年間4000万人以上の顧客がtoyouを介して実店舗に足を運ぶと見込んでいる。

マンハッタン・アソシエイツは、2011年にアズダとパートナーシップを締結し、toyouのエンジンとなっているシステム・プラットフォームを提供。Asdaの新サービスを支えるソリューションとして、マルチチャネル・オーダー管理ソフト、WMS、サプライチェーン・インテリジェンスなど4製品をアズダの基幹システムと継ぎ目なく統合させた。

アズダの情報システム部門でCIOを務めるフィル・テニー氏は「toyouは、オンラインの小売業者には物理的な店舗拡大というメリットをもたらすとともに、消費者に対してはより便利に買い物をすることができる環境と、アズダの店舗に足を運んでもらう多くの機会を提供する。マンハッタンの独創的なテクノロジーは、画期的な流通ネットワークサービスの実現によって事業の収益拡大を目指している当社にとって、そのサービスを支えるソリューションの核となっている」とコメントした。

■アズダの新配送サービス「toyou」
https://www.toyou.co.uk/home