東京都、小型家電の宅配回収モデル事業を開始

ロジスティクス東京都は1日から2月いっぱい、リネットジャパンと連携して事業所で不用となった小型家電を宅配便で回収するモデル事業を実施する。

▲回収スキーム（出所：東京都）

事業所で不用となった小型家電は、ほかのごみと一緒に回収され埋め立てられたり、回収されずに事業所でそのまま保管されたりしているものが少なくなく、レアメタルなどの資源が含まれているものもあるとして、「都市鉱山」とも呼ばれる資源の有効利用の観点から、モデル事業を実施することにした。

排出者は、回収を宅配業者に依頼するため宅配料金で日時を指定できる。またリネットジャパンは汎用性の高いサービスを提供することで、多くの金属資源を回収できるメリットがある。

回収対象は東京都内の事業活動で生じたパソコンなどの小型家電で、宅配便の規格サイズ（3辺140センチ、20キロ以内）内で梱包できることが条件。回収料金は税別で1箱に付き880円。回収品目にパソコンを含む場合は無料で回収する。

このモデルを利用して小型家電の回収を申し込む場合、利用者はインターネットから申し込み、宅配業者が指定日時に訪問回収して都内のリサイクル工場で資源化する。

都は既存の宅配便網を活用できるよう、モデル事業実施者のリネットジャパンに対して再生利用指定を行い、産業廃棄物管理票（マニフェスト）の交付を不要にする。