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不二サッシ、マレーシア事業を大幅に縮小、工場閉鎖

2016年2月4日 (木)

拠点・施設不二サッシは4日、マレーシア現地法人の「不二サッシマレーシア」の事業を縮小すると発表した。

不二サッシマレーシアは前身の不二サッシ(マレーシア)インダストリーの設立から43年間にわたってサッシなどのアルミニウム建材や製品を製造し、同社グループの海外生産と資材供給・販売拠点として重要な役割を担ってきたが、ここ数年は業績が低迷。

2014年度には希望退職者を募り、総人員の2割近い人員削減を実施してコストを抑制するなど、収益改善策に取り組んできたものの、「予想以上にアルミニウム製品の市場価格が下落」(不二サッシ)し、改善効果が相殺されたことから、事業損益は依然として厳しい状況が続いている。15年3月期には5億3700万円の営業損失を計上した。

不二サッシはこうした状況を踏まえ、不二サッシマレーシアの事業環境と損益を検討した結果、「収益の改善は見込めない」と判断。営業部門などの一部を除き、ペナン工場を閉鎖するなど事業を縮小することを決めた。

具体的には、ペナン工場を閉鎖して製造部門は全面的に活動を停止。営業活動も、提携先の建材大手「SKBシャッターズ・マニュファクチャリング」との協業案件を中心とした現地ビル建材事業を除いて停止する。

今後は現地ビル建材営業部門と管理部門で合わせて10人の体制とし、ほかの200人は4月末で解雇する。