川崎汽船の省エネ自動車船、CIS薄膜太陽電池を搭載

荷主昭和シェル石油グループのソーラーフロンティアは9日、川崎汽船が新建造大型自動車運搬船「ドライブグリーンハイウェー」がソーラーフロンティア製のCIS薄膜太陽電池パネル912枚を搭載した、と発表した。

川崎汽船が進める「ドライブグリーンプロジェクト」で省エネと環境保全を追及する低エミッション船のフラッグシップとして建造するドライブグリーンハイウェーは、積載能力が乗用車7500台、全長199.99メートル×幅37.5メートル×深さ38.23メートル×喫水9.925メートルの新造大型自動車船で、9日に熊本県長洲港で命名引渡式が行われた。

（出所：ソーラーフロンティア）

トップデッキにCIS薄膜太陽電池を設置、車両デッキすべてのLED照明を賄う電力源として活用する。

船舶向けとしては世界最大規模様の150キロワット相当で、世界最高水準の低エミッション船の実現に欠かせない設備となる。

ドライブグリーンハイウェーは、世界最先端の船舶技術を集め、船舶の大型化、複数の環境負荷低減や省エネを実現する最新装置を搭載。輸送車両1台あたり、地球温暖化の原因となる二酸化炭素（CO2）の排出量を25％以上削減（既存船比）するほか、環境汚染の因子が含まれる窒素酸化物（NOx）を90％以上、硫黄酸化物（SOx）を50％以上削減できる。