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「クルーズ宅急便」提案

熊本・八代高が優勝、ヤマト運輸高校生経営セミナー

2016年2月15日 (月)

話題ヤマト運輸は15日、ジュニア・アチーブメント日本と共同で、社会の仕組みや経済の働きを学ぶ教育プログラム「第10回ヤマト運輸高校生経営セミナー」を開催したと発表した。

熊本・八代高が優勝、ヤマト運輸高校生経営セミナー

同社はこの教育プログラムを2006年から開催しており、今回は「新たな地域・生活支援の企画立案」をテーマに設定。19チームの高校生が6か月間活動した。

昨年8月にヤマト運輸の社員がメンター(助言者)として高校生を職場に案内し、現在行っているサービスを説明。その後、高校生がテーマに基づいた企画の立案に取り組み、1月30日に企画内容を東日本・西日本の地区予選会で発表した。

2月13日には、予選会を勝ち抜いた国内9チームとシンガポールの選抜1チームを加えた全10チームが、ヤマト運輸本社で行われた最終発表会に参加。同社の長尾裕社長ら経営陣の前で発表し、クルーズ客船利用者向けサービス「クルーズ宅急便」を発表した熊本県立八代高校が優勝した。

優勝チームは、クルーズ客船の寄港数が激増しているという八代の現状を背景に、「物流が人流を変革する」というキャッチコピーのもと「クルーズ宅急便」というサービスを提案。地域、船会社、ヤマト運輸の三者それぞれにメリットがあり、すぐにでもサービス化できるような実現性の高さが評価された。

最終発表会の参加者は「普段考えることがない企業の企画立案ということで、収入や支出、顧客さんのニーズも考えなければならず、難しかった。しかしその分学べることも多く、会社側の考えと顧客さん側の考えの違いや関係を知ることができて面白かった」「この企画を通じて自分たちの地域の問題をあらためて見直すことができた。そしてこの問題の解決策を自分たちで考えることで学校ではできない学びができた。同時に、ほかの学校の発表を聞くことで自分たちにはない視点や考え方が生まれてよかった」といった感想が寄せられた。