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日本機械輸出組合調べ

機械輸出額、4兆1500億円で5.6%減少

2016年2月16日 (火)

調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は16日、2015年12月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は4兆1544億円で前年同月と比べて5.6%減り、3か月連続マイナスとなった。

12月の為替動向は1ドル122.7円と前年から3.5%の円安となった。また対ユーロは132円と10.4%の円高で、合わせて1.2%の増加要因となった。営業日は前年と同じ。実質的な伸び率は7か月連続減少の6.7%減となった。

輸入額は6兆1979億円で18%減となり、12か月連続で減少した。JMCでは「全輸入額の22%を占める原粗油など鉱物性燃料(43.3%減)が原油価格下落で大幅に減少したことに加え、15%を占める電気機器(11.2%減)、原料別製品(10.8%減)が減ったことによる」としている。

地域別ではEU向けが6.8%増加したものの、「その他地域」向け(10.1%減)、ASEAN・南アジア向け(9.4%減)、中国向け(8.6%減)、韓国・台湾向け(6.5%減)、北米向け(3.2%減)は減少した。

業種別では機械輸出額の38%を占める自動車(4%増)が7か月連続で増加したが、17%を占める産業機械(9.3%減)、電子ディバイス(13.8%減)、重電気機械(12.9%減)、光学機械(21.2%減)、船舶(22.5%減)、通信機械(11.6%減)、建設機械(29.5%減)、工作機械(27.5%減)、電子計算機(11.3%減)、ベアリング(12.8%減)、陸用内燃機関(14.6%減)がマイナスとなった。

JMCでは16年1月の輸出について「為替要因は0.4%の減少寄与要因となっているが、2月5日発表の貿易統計速報によると、1月上中旬の全商品輸出は9.6%の減少だった」としている。