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日通、カンボジア発高速複合輸送にハンガー輸送追加

2016年2月17日 (水)

ロジスティクス日通、カンボジア発高速複合輸送にハンガー輸送追加日本通運は17日、カンボジア発高速複合輸送サービス「NEXSAO-カンボジアSAT」(トラック&シー)サービスに、ハンガーキットを取り付ける「ハンガー輸送サービス」を追加し、20日から提供を開始すると発表した。

ハンガー専用コンテナではなく、通常の海上輸送コンテナにハンガーキットを設置する。これにより、ハンガー専用コンテナの運用を待つ必要がなく、顧客のスケジュールに合わせた出荷ができる。コンテナへのハンガーキットの設置は、事前に日通が行う。

スーツやドレスなどの服飾品を縫製工場のあるカンボジアから国内主要港までコンテナ内に吊るしたまま輸送する。工場側では梱包作業、梱包資材を削減でき、店頭では開封の手間がかからずすぐに陳列、販売することが可能になる。料金は、運賃にハンガーキット使用料、取り付け費用をプラスするシンプルな設定とする。

カンボジアには、アパレル企業の縫製工場が多くあり、日本への輸出拠点となっているが、完成した服飾品を箱詰めして輸送した場合、日本側では折りたたんだことによるしわ取り作業が必要で、店頭に陳列するまで手間がかかっていた。

ハンガー専用コンテナで輸送すれば、日本側でしわ取り作業が不必要だが、出荷時期によってはハンガーコンテナが不足し、スケジュールが不安定なため、ハンガーキットを独自に調達。通常の海上コンテナでも簡単にハンガー輸送できるサービスを開発した。

NEXSAO-カンボジアSATは、カンボジアからホーチミンまでをベトナム日通のダブルライセンス車両で国境の積み替えなしで輸送し、ホーチミンから日本まで海上輸送する、スピードと安全性を重視した高速複合輸送サービス。

カンボジアから日本まで海上輸送した場合に比べ、リードタイムは最大9日削減、航空輸送した場合と比べて輸送コストは80%削減できる。