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味の素とミツカン、関東・関西間で鉄道往復輸送開始

2016年2月19日 (金)

ロジスティクス味の素は18日、Mizkan(ミツカン)と共同で、3月から関東・関西間の鉄道往復輸送を開始すると発表した。中距離幹線輸送のモーダルシフト率を高め、CO2排出量の削減につなげる。

味の素とミツカン、関東・関西間で鉄道往復輸送開始

(出所:味の素)

両社の取り組みは、味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清フーズ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの食品メーカー6社が構築に合意した「食品企業物流プラットフォーム」(F-LINE)を目指す活動の一環。

6社は持続可能な物流体制に向け、(1)6社共同配送の構築(2)中長距離幹線輸送の再構築(3)物流システムの標準化――などの分野で検討を重ねており、今回の2社による試みは、2015年11月に発表した北海道での共同配送の取り組みに続き、中長距離幹線輸送の再構築を目指すものとなる。

関東・関西の物流センター間の製品輸送について、味の素は久喜物流センター(埼玉県久喜市)と西日本物流センター(兵庫県西宮市)間をトラックで、ミツカンは関西第二物流センター(兵庫県三木市)と関東物流センター(栃木県栃木市)間を鉄道とトラックの併用で、両社ともに片道輸送となっていた。

関東・関西間の対象ルートでは、味の素は関東へ輸送する製品が少なく、ミツカンは関西へ輸送する製品がないことから、両社とも単独では鉄道往復輸送を実現するのが困難な状況だった。

3月からスタートする2社の関東・関西間の鉄道往復輸送では、関東から関西へ向けた往路で味の素の久喜物流センターから西日本物流センターへ味の素製品を運び、復路でミツカンの関西第二物流センターから関東物流センターへミツカン製品を輸送する。これにより、対象ルートのモーダルシフト率は両社合わせて50%となり、25%のCO2排出量を削減することとなる。