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新ジャンル開拓期待も市場性読めず撤退判断

東芝、メガネ型ウェアラブル端末の開発を中止

2016年2月22日 (月)

サービス・商品東芝は22日、メガネ型ウェアラブル端末の開発と発売を中止すると発表した。29日に同社初のメガネ型ウェアラブル製品「ウェアビューTG-1」の出荷を開始することにしていたが、「新生東芝アクションプラン」で事業ポートフォリオ、事業運営体制を見直す一環として、中止を決めた。

東芝、メガネ型ウェアラブル端末の受注開始

同社のメガネ型ウェアラブル端末は、投影部を端末の側面後方に配置する独自の光学方式を取り入れ、広い視野を確保できることが特徴で、1月13日から先行予約の受付を開始していた。

東芝全体が経営再建に取り組む中、同社のメガネ型ウェアラブル端末は、3Dテレビの開発チームが温めていた技術を生かし、社長直轄プロジェクトとしてスタートするなど、新ジャンルを切り開く可能性が期待されていた。一方、価格や実用性の面で課題も出ていた。

同社では「関心が大きなカテゴリーであり、中止決定直前まで販売に向けて動いていた。将来的な市場性の大きさを考慮してメガネ型ウェアラブル端末の開発・販売に取り組んできたが、これから拡大していく市場であり、当面の市場性の小ささから開発の中止が決まった」とコメント、会社全体が経営再建に取り組む中、市場規模を読みにくい新規事業に進出する段階にないと判断したものとみられる。