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2月の機械輸出額、全地域向けが低調で10.4%減少

2016年3月15日 (火)

調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は15日、1月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は3兆4914億円で前年同月と比べて10.4%減り、4か月連続マイナスとなった。輸入額は2兆421億円で3.6%減となり、3か月連続で減少した。

(出所:日本機械輸出組合)

(出所:日本機械輸出組合)

1月の為替動向は1ドル119.4円と前年から0.2%の円安となった。また対ユーロは130.2円と9.1%の円高で、合わせて0.4%の為替減少要因となった。営業日は前年と同じ。実質的な伸び率は8か月連続減少の10%減となった。

輸出額の地域別では、プラスとなった地域はなく全体の18.1%を占める中国向け(20.1%減)が最も大きく減少し、ASEAN・南アジア向け(18.5%減)、韓国・台湾向け(9%減)、EU向け(5.3%減)、北米向け(4.5%減)、「その他」地域向け(4.5%減)――と続いた。

業種別では機械輸出額の35%を占める自動車(5.4%減)をはじめ、16%を占める産業機械(18.7%減)、電子ディバイス(11.3%減)、軽電気機械(11.6%減)、重電気機械(19.7%減)、民生用電子機械(15.5%減)、光学機械(27.6%減)、工作機械(40.2%減)、ベアリング(20.1%減)、陸用内燃機関(12.9%減)がマイナスとなった。

JMCでは2月の輸出について「為替・営業日要因は5.4%の増加寄与要因となっているが、3月8日発表の貿易統計速報によると、2月上中旬の全商品輸出は2.8%の減少だった」としている。