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FW、物流公開データ活用したコンテストを企画

2016年3月29日 (火)

イベント大和ハウス工業は29日、同社傘下のフレームワークス(静岡市)が4月18日から「物流オープンデータ活用コンテスト」を実施すると発表した。賞金総額500万円、IoT時代の物流に向けた新たな提案を一般の開発者、研究者、学生などから広く募集する。

FW、物流公開データ活用したコンテストを企画

今回のフレームワークスの試みは、倉庫や物流分野に絞ったオープンデータコンテストとして行うもので、ネット通販の隆盛を背景にインターネットと倉庫・物流の関係がより深く複雑になっていることを踏まえ、「この分野で普通では出てこないような可能性が現れる」ことを期待しているという。

募集部門は効率化や調査研究といった直接的なイノベーションを目指す「ビジネス部門」「研究部門」に加え、一般に馴染みのない倉庫や物流の世界を広く知ってもらうため、「一般・教育・ゲーム部門」を設けた。

また、ユーザー登録する利用者向けに、フレームワークスの倉庫管理システム「iWMS」のデータ、トラスコ中山の仕分け作業のデータ、産業技術総合研究所のPDR(自律航法型屋内測位)技術による作業員の位置情報、ウェアラブルデバイスから取得したバイタルデータ、環境のセンサーデータを公開・提供するほか、大和ハウス工業の物流子会社、大和物流のトラックに搭載したデジタルタコメーターから取得した走行記録についても、実際の走行位置の情報を含め、コンテスト期間中毎日更新。

フレームワークスのリアルタイム貨物動態管理システム「iLTS」から抽出した到着予定時刻と実際の到着時刻のデータ、大和ハウス工業の物流拠点到達エリアシミュレーションソフト「DFII glas」の環境、ミクロベースの男女別年齢人口、配偶関係・男女別15歳以上人口、世帯の種類・世帯人員別一般世帯数など18のメッシュ統計――を公開する。

応募期間は4月18日から7月18日で、9月に開かれる「国際物流総合展2016」で表彰式を開催する。

審査委員長には坂村健・東京大学教授が就任。フレームワークスの秋葉淳一社長、さくらインターネットの小笠原治フェロー、大和ハウス工業の浦川竜哉常務執行役員建築事業担当が審査員に名を連ねる。

応募条件は「フレームワークスのオープンデータを活用すること」で、コンテスト期間中はアプリケーション、レポートなどの成果物を無償で公開することも求める。iOSアプリについては、締め切りまでに申請を行い、リリースされたものが対象とする。

■詳細
http://contest.frameworxopendata.jp