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2月商業販売額、卸売業が14.4%減少

2016年3月29日 (火)

調査・データ経済産業省が29日発表した商業動態統計調査結果(速報)によると、2月の商業販売額は35兆4360億円で前年同月に比べて2.7%の減少となった。このうち卸売業は24兆6620億円(4%減)で、小売業は10兆7740億円(0.5%増)だった。季節調整済みの商業販売額は前月比0.3%上昇した。卸売業は0.1%上昇、小売業は2.3%低下した。

■卸売業、鉱物・金属材料卸売業14.4%減
卸売業を業種別にみると、鉱物・金属材料卸売業が14.4%減、化学製品卸売業が8.4%減、各種商品卸売業が10.9%減、繊維品卸売業が7.8%減、機械器具卸売業が5.8%減、「その他」の卸売業が5.6%減、衣服・身の回り品卸売業が4.7%減、

一方、食料・飲料卸売業が8.7%増、医薬品・化粧品卸売業が5.4%増、建築材料卸売業が4.9%増、農畜産物・水産物卸売業が2.9%増、家具・建具・じゅう器卸売業が1.5%増となった。

大規模卸売店販売額は7兆9588億円で2.8%減少した。商品別にみると鉱物が25.5%減、鉄鋼が20.9%減、非鉄金属が19.8%減、石油・石炭が14.5%減、化学製品が10%減だった。

一方、農畜産物・水産物が10.8%増、衣服・身の回り品が10.4%増、紙・紙製品が10.1%増加した。

■スーパー販売額が5%増
小売業を業種別にみると、医薬品・化粧品小売業が6.8%増、飲食料品小売業が2.7%増、織物・衣服・身の回り品小売業が2.5%増、「その他」小売業が2.4%増、各種商品小売業(百貨店など)が0.9%増となった。一方、燃料小売業が10.7%減、機械器具小売業が4.7%減、自動車小売業が1.3%減少。

百貨店・スーパー販売額は1兆4886億円(3.2%増)で、このうち百貨店は4912億円(0.3%減)、スーパーは9973億円(5%増) となった。商品別にみると、衣料品3.4%減、飲食料品5%増、その他4.7%増となった。百貨店・スーパーの季節調整済前月比は1%上昇で、うち百貨店が2.4%上昇、スーパーは0.1%上昇した。

百貨店の主力商品である衣料品は、紳士服・洋品が5.6%減、婦人・子供服・洋品が5.9%減、その他の衣料品が3.3%減、身の回り品が0.4%減となったため、衣料品全体では4.2%の減少となった。飲食料品は1.6%増。

「その他」は家庭用電気機械器具が22.6%減、食堂・喫茶が2.6%減、家庭用品が2%減、家具が1.5%増、その他の商品が6.7%増となったため、その他全体では3.9%増加した。

スーパーの衣料品は、婦人・子供服・洋品が1.2%減、身の回り品が0.9%減、紳士服・洋品が2.9%減、その他の衣料品が1.6%減となり、衣料品全体では1.5%減少した。

主力の飲食料品は、5.7%増。「その他」は、家庭用電気機械器具が12.8%増、家具が7.7%増、その他の商品が4.9%増、家庭用品と食堂・喫茶が横ばいだったため、その他全体では4.9%の増加だった。

■コンビニ販売7.6増
コンビニエンスストアの商品販売額、サービス売上高は8453億円(7.6%増)となった。商品別ではファーストフードと日配食品が3188億円 (9.7%増)、加工食品が2236億円(8.9%増)、非食品が2551億円(3.5%増)だったため、商品販売額は7975億円(7.4%増)に増えた。 また、サービス売上高は478億円で11.9%増となった。