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川崎重工、アストモス社向けLPG船「スミレガス」引渡し

2016年3月31日 (木)

荷主川崎重工、アストモス向けLPG船「スミレガス」引渡し川崎重工業は3月30日、アストモスエネルギー社(東京都千代田区)向けLPG運搬船「スミレガス」を引き渡した、と発表した。

同船は、川崎重工が開発した「シーアロー」船型の8万2200立方メートル型LPG運搬船の3番目。従来の船型(8万立方型)から船体のカーゴ積載部を延長し、カーゴタンク容積を増加させつつも、推進性能を向上させた特長を持つ。

また、低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設置。貨物タンクには、マイナス46度までの低温液化石油ガスを積み込むことができるよう、低温用特殊鋼材を使用し、周囲には発泡ウレタンを用いた防熱を施した。

加えて、拡張工事中の新パナマ運河の規則に対応した船型・設備を持ち、運河開通後の通航を可能としている。

■主要目
全長:229.9メートル
長さ(垂線間長):226メートル
幅(型):37.2メートル
深さ(型):21メートル
満載喫水(型):11.2メートル
総トン数:4万6796トン
載貨重量トン数:5万4243トン
貨物倉容積:8万2416立方メートル
主機関:川崎-MAN B&W 7S60ME-8.2型ディーゼル機関
定員:30人
船級:アメリカ船級協会
船籍:パナマ