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スズケンが愛知・大府市に新物流拠点、投資額92億円

2016年4月4日 (月)

メディカルスズケンは4日、愛知県大府市に新たな物流拠点「名南物流センター」が完成し、5日から稼動すると発表した。

スズケンが愛知・大府市に新物流拠点、投資額92億円

名南物流センターでは、保険薬局市場の伸び率が高い名古屋市南部エリアで顧客への納品リードタイムの短縮を図るとともに、品切れを削減をすることで、物流サービスレベルの向上につなげる。

愛知県江南市で稼動している江南物流センターと連携し、品ぞろえを増やしながら東海・北陸・長野エリアの物流サービスの質を高め、地震などの災害時にも医薬品を安定供給できるよう災害対策を施す。

現地は海抜20メートルに位置し、液状化の危険度が低く、伊勢湾岸自動車道や名古屋高速道路などが交差する名古屋南JCTに隣接。最寄りのインターチェンジまで数分の好ロケーションとなっている。

災害時には「災害拠点病院」への商品供給に対応するため、物流センター1階を配送拠点として活用できるようレイアウトし、移動や組み替えが容易な簡易ラックを取り入れる。

非常時対策用の設備としては、.建物本体に免震構造を採用し、地震の揺れで生じる商品の落下を防止するほか、停電時にも物流センター全体を連続72時間稼働できる自家発電装置を完備。断水時に1000人が1週間程度使用できる飲料水を20トン確保できる受水槽を備え、物流センター内のスタッフ3日分の非常食や飲料水を備蓄する。ヘリコプターが離着陸できる緊急離着陸場を確保し、近隣の消防署と連携する。

施設内では、保冷品専用の入荷口にドックシェルターを設置。外気に触れることなく、直接保冷庫内へ搬入することで、厳格な温度管理を行う。保冷品の輸送も、2-8度を12時間維持できる専用の保冷カゴ車を使用する。

投資額は土地、建物、マテハン、システムなどを含めて92億円で、愛知県南部、西部、三河エリア、三重県全域をカバー。年商2500億円の処理能力を持つ物流拠点として25日から稼働を開始する。

■名南物流センターの概要
名称:名南物流センター
所在地:愛知県大府市共和町炭焼1-45
敷地面積:3万3957.77平方メートル
延床面積:2万7139.15平方メートル
構造・規模:地上3階建て・鉄骨免震構造
保管可能品目:3万6000品目