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経産省調べ

4-6月鋼材需要3.8%減少の見通し、物流倉庫需要は堅調

2016年4月6日 (水)

調査・データ経済産業省は5日、2016年4-6月期の鋼材需要見通しを公表した。鋼材需要量は1-3月期に比べて2.7%減少、前年同期比でも3.8%減少し、2291万トンとなる見通し。

国内建設部門の需要は、1-3月期に比べ季節的要因により土木向け需要が減少し3.1%のマイナス。前年同期比では、土木部門は2.2%の減少、建築部門は住宅が前年を下回り、非住宅も物流施設需要は堅調に推移することが見込まれるものの、店舗需要の低迷で3.4%減少し、前年を下回ることから、建設部門全体では3.8%減少する。

また、国内製造部門の需要は、1-3月期に比べ決算期翌期という季節的要因により、自動車や電気機械向け需要が減少し、1.7%減。前年同期比では、自動車向け需要は消費税増税の反動減の一巡などで0.9%増と前年を上回るものの、建設機械の排ガス規制による反動減や中国・ASEANの需要低迷にによる産業機械(7.8%減)向け需要が減少することから、製造部門全体では1.7%のマイナスになる。

鋼材輸出は、1-3月期比1.8%減、前年同期比では6.3%減少。アジア新興国の需要は低調で、世界的な需給緩和が続くなか、通商措置の影響やエネルギー関連需要の低迷継続もあり減少する。

今期の粗鋼需要量は、2524万トン。1-3月期比3.1%減、前年同期比2.4%減少となる見込み。