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千葉ドローン実験、ウェザーニューズが気象面から支援

2016年4月12日 (火)

調査・データウェザーニューズは12日、ドローン宅配の2019年までの事業化を目指す「東京圏国家戦略特別区域会議千葉市ドローン宅配等分科会」にプロジェクトメンバーとして参画する、と発表した。

11日に千葉市幕張・稲毛地区で行われたドローンの実証実験と分科会の初会合に参加した。デモンストレーション飛行では、飛行可否判断を気象面からサポート。

当初、ほかの機関が風速毎秒10メートル以上の強い風を予想していたが、同社は現地で観測を行い、ドローンの飛行を担当する自律制御システム研究所に対して飛行可否を判断するための気象情報を伝え、デモ飛行の実施を支援した。

今後、国家戦略特区の千葉市で行われるドローン宅配の実証実験で安全飛行と飛行可否判断を気象面からサポートしていくほか、ドローン管制システムの構築や安定飛行に必要な気象観測・飛行ルートの検討など、ドローン宅配の制度設計にも取り組む。

分科会の民間事業者代表を務める野波健蔵氏(自律制御システム研究所代表)は「ドローンの飛行は気象との戦い。ドローン管制システムの構築には気象サービスが必要不可欠だ」と話しており、同社は航空気象サービスの知見や局地気象観測に関するノウハウを活かし、千葉市の地元企業としてドローン宅配の事業化に寄与。

19年のドローン宅配の事業化に向け、実証実験でのドローンの安全飛行と飛行可否判断を気象面からサポートしながら、事業化に必要な制度設計、レギュレーション作成に必要な調査を行う。

ドローンは高速道路や鉄道など交通インフラの巡視・点検、津波や火山噴火などの災害監視などさまざまな分野で活用が見込まれており、同社でも高速道路や鉄道などの交通・物流インフラ市場など、44市場の顧客に気象リスクへの対応策情報サービスを提供している。

今後は気象面からドローンの安全飛行と飛行可否判断を支援することで、自社サービスの高度化につなげる考え。