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台東区、空き部屋の犯罪利用防止へ配送厳禁シール

2016年4月13日 (水)

行政・団体台東区、空き部屋の犯罪利用防止へ配送厳禁シール東京都台東区は、区内のマンションやアパートの空き部屋が特殊詐欺などの犯罪に利用されるのを防ぐため、「配送厳禁」と書いた対策用シールを作成し、玄関などに貼って配送業者に空き部屋だと知らせる取り組みを始める。

この取り組みは、台東区が区内4警察署、東京都宅地建物取引業協会台東区支部、全日本不動産協会東京都本部城東第二支部と締結した危険薬物・特殊詐欺根絶協定に基づくもので、特殊詐欺のニセ電話でだまし取った現金の送付先や他人名義の偽造クレジットで購入した商品の配達先に空き部屋を指定するなど、区内の空き部屋が犯罪に利用されることの防止を目的としている。

こうした詐欺対策用シールを区が作成するのは東京23区で初めての事例で、今後、両協会の会員不動産業者が区内のアパートを訪れ、空き部屋の玄関ドアに貼る作業を進める。

詐欺グループは、事前にマンションなどの空き部屋を確認し、指定した時間に届いた現金書留や商品を受け取っているケースが多いため、空き部屋で配送不可だということを示すことで、詐欺被害を未然に防止できると期待している。

対策用シールは台東区が独自に作成。赤い文字で「配送厳禁特殊詐欺対策中」と記載した縦8.5センチ、横20センチの大きさで1万枚を作成、配送業者などが一目で空き部屋とわかるよう配慮している。