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日通、釜山港に非居住者倉庫運用可能な新拠点

2016年4月20日 (水)

拠点・施設日通、釜山港に非居住者倉庫運用可能な新拠点日本通運は20日、韓国日通が15日に釜山新港熊東背後団地の自由貿易地域(FTZ)で「釜山グローバルロジスティクスセンター」の竣工式を開催した、と発表した。

日通は釜山港で1万5285平方メートルの倉庫を運用しているが、医薬品・繊維アパレルなどの顧客ニーズが高く、自動車、通販関連など既存事業の取扱数量も増加が見込まれていることから、補完拠点としての運用を踏まえ、自社拠点の新設に至った。新倉庫の建設により、韓国日通の倉庫は10棟、5万9627平方メートルとなる。

新センターは博多港・北九州港が200キロ圏内、松江が400キロ圏内と距離的に近く、日本との航路数が週当たり57航路と豊富で、韓国日通を代理店とした「非居住者在庫」管理が可能になる。

非居住者倉庫は韓国内で営業活動を行わず、物品などの保管・引き渡し業務だけであれば課税対象外となる一方、保管中の流通加工や転売は可能となる仕組みで、保税貨物の保管期限がないため、関税を納めないまま、長期保管することができる。貨物の滅却処理の際にも関税は不要。

釜山港北コンテナターミナルと今後稼働する西コンテナターミナルの中間に位置し、新港と旧港を結ぶ幹線道路や市内に向かうバイパスからも近い。

釜山港はコンテナ取扱数量が世界6位と東アジア有数の海運物流ハブ拠点で、特に中継貨物の取り扱いが45%と高いのが特徴。このため韓国発着貨物の取り扱いだけでなく、輸出入貨物のハブ拠点としての運用にも適している。

■新倉庫の概要
所在地:韓国慶尚南道昌原市鎭海区新港8路393
構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造・3階て
敷地面積:3万3738平方メートル
建築面積:1万8680.96平方メートル(普通倉庫1万3564平方メートル、流通加工スペース1516平方メートル、定温倉庫(2-25度)380平方メートル、同(10-25度)561平方メートル、危険品倉庫192平方メートル、
事務所:3階建て(1228平方メートル)
主要設備:低床・高床ホーム、オーバーヘッド型天井クレーン2基(5、10トン)、非常用発電機、太陽光発電装置