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国交省、八代-博多間に臨時コンテナ船航路開設

2016年4月22日 (金)

ロジスティクス国土交通省は22日、八代港を活用し、九州の南北を結ぶ「海上コンテナ輸送航路」を臨時で開設すると発表した。

八代博多-02

井本商運(神戸市中央区)の協力を得て、八代港を拠点に九州の南北を結ぶ海上代替航路を23日に臨時開設し、既存ルートと別の物流ルートを確保することで、生活物資の安定輸送につなげる。

被災地域の企業は、北部九州や本州に製品を出荷する際の安定的な物流ルートの確保に苦心しており、八代市の企業では「八代から福岡まで通常2時間弱が5時間弱かかるので、余裕をもったスケジュールを見る必要がある」としている。

熊本県には2173の事業所があり、製品出荷額は2兆3850億円にのぼっているが、八代から北へ向かう主要ルートの九州自動車道植木IC-八代ICは21日時点で通行止めとなっている。

八代港と北九州港を結ぶ「不定期」航路は存在するが、被災地と博多港間を結ぶ海上コンテナ航路はなく、井本商運の協力で臨時航路を開設することにより、被災地の生活や産業活動の安定・回復を物流面で支える。