ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

自動車生産の増加で需要拡大見込む

三菱ガス化学、トップコート塗料原料の生産増強

2016年4月27日 (水)

拠点・施設三菱ガス化学はこのほど、新潟工場(新潟市北区)で、自動車向けトップコート塗料の原料などに使われるメタクリル酸グリシジル(GMA)の生産能力を増強すると発表した。

2017年1月に着工し、同年9月の完成を目指す。これにより生産能力は年産3400トンから6800トンへと引き上げられる。

以前は自動車用途で使用されるトップコートには、アクリル-メラミン系塗料を使うケースが多かったが、1990年代以降、耐酸性雨性や耐擦り傷性を備える塗料としてGMAを原料に使用する酸-エポキシ系塗料の採用が拡大。今後も世界の自動車生産台数の増加に合わせて、自動車向けトップコートは成長が見込まれている。

同社は79年以降、新潟工場でGMAの事業を拡大させてきたが、同製品の用途は自動車向け塗料だけでなく、エンプラ改質剤、接着剤、塗料などにも利用されている。