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ヤマトHD、鳥取県に部品メーカー向け流通支援拠点

2011年11月9日 (水)

ロジスティクスヤマトホールディングスは8日、グループのヤマトパッキングサービス(東京都江東区)が、鳥取県米子市に流通プラットフォーム拠点「山陰流通トリニティーセンター」を12月に開設し、翌年1月から操業を開始すると発表した。

 

新拠点は、利用企業(顧客)、地域、ヤマトの3者が連携する意味から三位一体を表す「トリニティー」を名称に付加した拠点で、境港の港湾機能にヤマトの情報・金融・物流基盤を加え、海外取引を行いたい中堅企業に対して国内外の調達・販売の流通を支援する。

 

具体的には、受発注から納品、決済までの全工程を可視化するクラウド型情報機能、早く確実な資金回収を行うための決済代行機能、保税蔵置場を兼ねた工業製品包装機能を備えた物流センターとして運用する。

 

ヤマトパッキングサービスはこれまで、主に工業系特殊包装を手掛けてきたが、昨今は流通基盤を支える情報システムを開発し、グローバル調達支援サービスを提供することで、部品メーカーの部品・半製品調達サプライチェーンを効率化し、流通過程全体の事務工数削減、リードタイム短縮、流通在庫削減、確実な納期回答――といった機能を提供している。

 

鳥取・島根両県は500社以上、鳥取県だけでも200社の電機・機械・電子部品関連企業が立地する産業集積地で、港湾機能として境港を抱えているが、鳥取県で発生するコンテナ4000本のうち3000本が阪神港から出荷されている。

 

こうした現地の状況について、同社は「調達コストと時短に悩む部品メーカーのニーズに十分な対応ができておらず、メーカーの資金にありながら企業の競争力を高めることができていない」として、自社が持つ強みを生かし、港湾機能と一体となった流通基盤強化を計画した。

 

■山陰流通トリニティーセンターの概要
所在地:鳥取県米子市河崎3303-1
業務内容:貨物集約、特殊梱包、総合流通基盤の展開
主要機能:特殊梱包サービス、クラウド型の情報可視化システムの運用、小口混載機能、荷受・開梱・移し替え・出荷機能、貨物買取代行・決済サービス、保税蔵置業務
規模:1795平方メートル(544坪)