ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

国連WFP、熊本県大津町に大型可動式倉庫完成

2016年5月9日 (月)

ロジスティクス世界食糧計画(WFP)は6日、熊本県大津町で長さ24メートル、幅10メートルの大型可動式倉庫を完成させた。地元の被災者や大津町職員、ボランティア、WFP職員が協力して組み立てた。

(WFP提供)

(c)国連WFP

WFPの可動式倉庫は、東日本大震災の際にも救援物資倉庫、ボランティアセンター、仮設商店街などに活用された実績があり、通常時は途上国で支援食糧の保管に使っているという。入口はトラックがそのまま入れる大きさで、大津町では救援物資倉庫として使われる見込み。

WFPは飛行機70機、船20隻、トラック5000台を世界中で稼働させ、物資を届けている「国連随一の輸送集団」として、今回の熊本地震では全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)と連携しながら救援物資のニーズ調査、倉庫管理、物資を速やかに届けるといった目的のために4人の専門家を現地に派遣。さらに、救援物資の保管倉庫やボランティアセンターとして活用されることを想定し、深刻な被害を受けた大津町と嘉島町に2棟の可動式倉庫を建設することにした。

WFPは主に途上国向けの物流支援を担っているが、今回は4月26日に熊本県から支援要請を受け、活動を立ち上げた。WFPでは「必要であればさらに支援活動を拡大する準備がある」としている。支援活動の期間は2か月、60万ドル(6500万円)が必要になる見通しで、WFPでは熊本地震緊急支援に使途を限定したものを含めて寄付を募っている。

■ウェブサイトからの寄付
https://www.jawfp.org/oneshot?btn=NRKMJ