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近鉄エクス、中国合弁が越境輸入EC専門倉庫を運営

2016年5月9日 (月)

国際近鉄エクスプレスは6日、中国・重慶の合弁会社「チョンチンKGインターナショナルロジスティクス」(KGIL)が、3月から始まった中国消費者向け海外製品の個人輸入サイトの運営に参画し、越境輸入EC専門保税倉庫のオペレーションを開始した、と発表した。

中国では海外製品の人気の高まりから、中国国内ECで多くの海外製品が販売されているが、偽ブランド品も多く流入しており、海外製品を海外から直接購入する越境輸入ECの件数が年々増加。一方で海外から直接購入する場合、海外からの発送費用が高額となる、リードタイムが長い、返品が困難など、利便性に課題もあった。

そこで中国政府は、これらの課題を解消するものとして2014年から一部の保税区に、在庫を保有した状態で個人向けに海外製品を販売するECサイトの運用を認め、EC出店企業は中国保税区内に在庫を持つことが可能となった。

ECサイト出店企業は中国政府が厳格に審査し認可を与えるため、偽ブランド品が混入するリスクが低く、消費者は国内ECサイトと同じ輸送費用、リードタイムで安心して海外製品を購入できるメリットがある。

KGILが運営に参画した個人輸入サイトでは、現地の貿易会社「重慶縦深線網絡科技」とローソンの重慶現地法人、重慶市の行政組織が運営に参加。KGILはサイト出店社の商品在庫管理など保税倉庫の運営を担う。