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熊本地震が影響、4月の高速貨物列車の運休3倍増

2016年5月19日 (木)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が18日発表した、4月の取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて前年同月比0.6%増加した。

4月は、14日に発生した熊本地震の影響で、高速貨物93本が運休となった(前年は高速貨物30本が運休)。また、国土交通省から鉄道による災害支援物資輸送の要請を受け、18日から東京貨物ターミナル発福岡貨物ターミナル向け臨時列車の運転を行ったほか、全国通運連盟と共同で、被災した自治体に救援物資の「無賃輸送」を実施した。

コンテナ貨物は、積み合せ貨物・食料工業品がモーダルシフトへ進んでいることに加え、震災の影響による九州向けトラック不足や飲料水の応援出荷もあり増送となった。また、農産品・青果物が北海道地区の玉葱の生育良好により前年を上回った。

一方、景気低迷による売れ行き不振で、紙・パルプ及び化学薬品が前年を下回ったが、コンテナ貨物全体では0.7%増となった。

車扱貨物は、セメントが三重県四日市地区からの出荷が好調で前年を上回り0.4%増となった。