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貨物船2隻「相手に気づかず」衝突、運輸安全委調べ

2016年5月19日 (木)

調査・データ運輸安全委員会は19日、神奈川県三浦市剱埼(つるぎさき)南東方沖で2014年3月18日に発生した貨物船同士の衝突事故に関する報告書を公表した。

この事故は、貨物船「BEAGLE III」(ビーグル3、1万2630総トン)とコンテナ船「PEGASUS PRIME」(ペガサス・プライム、7406総トン)が14年3月18日3時10分ごろ、剱埼南東方沖の東京湾湾口で衝突したもので、ビーグル3は乗組員7人が死亡、乗組員2人が行方不明となり、左舷中央部船側外板に穴が空いて沈没した。ペガサス・プライムは乗組員1人が負傷し、船首部に座屈などが生じた。

事故原因について、運輸安全委は調査の結果、「夜間の東京湾湾口で両船が接近した際にビーグル3の乗組員が右舷前方のペガサス・プライムに気づかず右転、ペガサス・プライムは右舷側でビーグル3とすれ違って通過しようと左転した後に見張りを適切に行わず、ビーグル3が右転したことに気づかなかった可能性が高い」と結論づけた。

■報告書の詳細
http://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2016/MA2016-5-1_2014tk0009.pdf