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フレッセイ全店をカバー

アクシアルリテイリング、群馬の新拠点に物流機能集約

2016年5月20日 (金)

荷主スーパーマーケット事業を展開するアクシアルリテイリングは19日、2018年度を最終とする新中期経営計画を策定した。この中で同社の展開するスーパー「フレッセイ」で新拠点を構え、物流機能を集約すると発表した。

同社は、新潟県を中心に拠点を持つスーパー「原信」と「ナルス」のほか、群馬県にフレッセイを展開しており、新中計では、地域を絞った集中出店のほか、在庫保管型(DC)センターや自動発注の活用、フレッセイ新センターの開設に加え、グループの物流の全体最適・加工工場機能の拡充を行うことを決めた。

(出所:アクシアルリテイリング)

(出所:アクシアルリテイリング)

同社はこれまで、1996年4月に中之島チルドセンター(新潟県長岡市)、2008年に上越チルドセンター(上越市)、13年10月に原信ナルス中之島DC(長岡市)と拠点を広げてきた。

中之島DC稼働により、取引先の効率が改善したほか、タイムリーな店舗納品ができるようになり、店舗作業量の平準化と品切れ防止による顧客満足度の向上が得られた。

さらに、13年12月には棚割り管理システムを導入し、原信ナルス全店の棚割管理レベルを統一させたことで、品揃えの欠落防止と、自動発注システムの導入を見越した基盤を整備できた。

14年2月に準備を進めていた自動発注システムを導入し、同年3月に原信全店で稼働。15年度上半期にナルス全店へ導入した。自動発注システム稼働により、店舗の発注作業が削減したほか、店舗作業量の平準化ができた。

在庫適正化の取り組みで、DC稼働時(13年9月)に1日あたり200件近くあった品切れ件数が、16年3月には25件程度に収まるなど、生産性が大幅に改善した。

こういった結果を踏まえ、さらなる取り組みとして、これまで物流拠点を持っていなかった群馬県前橋市に、27億円を投じ通過型(TC)物流施設「フレッセイ前橋物流センター」を建設した。

アクシアルリテイリング、群馬に新拠点、物流機能集約2

前橋物流センターは、延べ床面積7924平方メートル(2409坪)で、主にグロサリー、生鮮、日配、惣菜を取り扱い、同社の展開するスーパーの一つ「フレッセイ」全店舗の物流をカバーする。

フレッセイの物流は、これまで外部委託していたが、機能をすべて前橋物流センターに集約する。これにより、産地・メーカー・問屋から仕入れた商品を、店舗へ直納する方法と前橋物流センターを通じてフレッセイ店舗へ配送する方法の2本柱で行うことになる。前橋センターは16年10月に稼働を開始する。

アクシアルリテイリング、群馬に新拠点、物流機能集約3

▲(緑)フレッセイ、(赤)フレッセイ前橋物流センター