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ソフト卸と物流受託のCSロジネットで不適切会計

2016年5月20日 (金)

荷主レンタル用音楽CDやDVDなどの映像ソフト、ゲームソフトの卸販売や物流受託業務を手がけるシーエスロジネットは20日、不適切な会計処理が判明したとして、同日中に予定していた前3月期決算の発表を延期した。

同社によると、前3月期決算の処理過程で過去の売上原価・買掛金計上、投資有価証券の評価それぞれに「一部誤り」が判明したという。

売上原価、買掛金の計上では、同社の「買掛金を算定するシステムの設定、人的なミスの積み重ね」により、16年3月期第1四半期から第3四半期までに売上原価、買掛金を累計で5900万円分、過小計上していた。

また、15年3月期以前についても売上原価、買掛金が累計で5600万円分、過大計上となっていた。

さらに、これらを修正した後の16年3月末時点の買掛金帳簿残高が実際有高より4000万円から5000万円程度、過大計上となっている可能性があるという。

このほか、06年3月期から保有している、米国で設立された非上場会社1銘柄の株式1億700万円の評価額について、「算定方法に齟齬」があった。本来は8000万円から1億円程度の投資有価証券評価損を計上する必要があったという。

不適切会計の判明を受け、同社は決算発表の延期と、顧問弁護士を委員長とする社内調査委員会の設置を発表。6月上旬までをメドに調査を実施する。