日本電産、建設現場向け吊上げ機の伊メーカー買収

M&A日本電産は23日、建設現場向け吊り上げ機の開発・製造・販売事業を行うイタリア子会社を通じ、20日にイタリアの非公開会社E.C.E.社を買収したと発表した。

E.C.E.社は同国パルマ県のメッツァーニに本拠を置く、1974年設立の同業者で、2015年12月期の売上は510万ユーロ（6億3000万円）。

日本電産は、商業用モーター事業で2012年11月以降、買収や事業再編を繰り返し、事業基盤の強化に取り組んでおり、E.C.E.社を買収したことで、建設現場向け吊り上げ機市場でイタリア子会社のポジションを強化する。

建設現場向け吊り上げ機の製造・販売は、イタリア子会社のグループ会社が担っており、主な市場は欧州となっている。一方、E.C.E.社はこれと並ぶブランド力を持ち、特に中東・北アフリカではベストブランドと認識されているが、日本電産グループの同事業は中東、北アフリカに顧客を持っていないため、今回の買収で地域的にも補完できるとみている。