ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

トピー工業、欧州MWIとの提携関係を強化

2016年5月25日 (水)

荷主ホイールメーカーのトピー工業は24日、欧州のスリールホイールメーカーMWIとの提携関係を強化すると発表した。

同社は乗用車、トラック・バス、産業機械用のホイールを日本、米国、中国、インドネシア、メキシコで生産しているが、欧州を中心に7か所の生産拠点を展開するMWIと2000年から合弁事業の運営や業務提携を開始し、07年にはトピー工業がMWIの株式2.5%を取得、13年にメキシコで合弁会社を設立するなど、関係を強化してきた。

一方、自動車メーカーは共通プラットホーム化を進め、トピー工業とMWIは各国の生産拠点から「共通設計に基づくスチールホイール」の供給を始めているが、自動車メーカーからさらに「世界のどこへでも共通設計のホイール供給を拡大する」ことと、そのために両社の提携関係を強化することを求められていた。

こうした事業環境に対応してスチールホイール事業の基盤を強化するため、両社は5月23日に事業連携の深化、長期的な互恵関係の強化を目的とした新たな業務提携と資本提携を決定。今後、トピー工業はMWIの第三者割当増資を引き受け、MWIに対する出資比率を14%まで引き上げる同時に、トピー工業は自社の株式1.53%をMWIに割当てる。

資本関係の強化をバックボーンとして、今後は顧客のグローバルプログラムの共同受注、合弁事業の強化、保有する技術的資源の有効活用、新技術・新製造方法の共同開発――に取り組む。