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GLP、67億円投じ小牧市に中部初の自社開発物流施設

2016年5月26日 (木)

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は26日、愛知県小牧市で延床面積3万6000平方メートルのマルチテナント型物流施設「GLP小牧II」の開発を行う、と発表した。12月に着工し、2018年1月の竣工を目指す。総開発コストは67億円。

GLP、67億円投じ小牧市に中部初の自社開発物流施設

L字型施設は地上4階建て、鉄骨造で、1棟貸しによる大型ニーズ、L字型の建物を東側A区画と西側B・C・D区画の大きく2エリアに分け、最大4社が入居できる中小規模の物流ニーズのいずれにも対応する。

東側A区画は片面バース、3層構造で西側は4層構造を3分割し、1階を含めた2層使いとすることで、入出庫の利便性を確保すると同時に、上層階でワンフロアオペレーションを実現できるよう配慮。こうした区分けは「GLP習志野」に次いで2件目だが、GLPが開発する施設としては初の試み。

「保管型・荷捌き配送型など物流施設の利用目的に全方位型で対応」するのが特徴で、具体的には1東側A区画に近隣エリアであまり見られない低床バースを設け、2.5トンフォークリフトが走行できるようにしているほか、飲料や産業系メーカーなどの重量貨物に対応。顧客のニーズに応じて低床部分を高床へ変換できる構造を採り入れた。

また、西側には高床・両面バースを設け、小売、食品、日用雑貨などの業種を想定。休憩室を1階に設置する。

小牧は南海トラフ巨大地震の影響の少ないエリアと想定されているが、新施設では緊急地震速報を庫内で受信・自動放送するシステムを導入するほか、施設内に設置された加速度センサーをもとに地震後の荷物や施設の安全性を早期に確認するシステムを採用する。

中部地方の物流集積地となっている小牧市の名神高速道路、東名高速道路小牧ICから2キロに立地し、名古屋近郊の市内配送や中部全体の広域配送拠点として活用できる。同社が中部地方で運営する物流施設は愛知県に3棟、三重県に1棟あるが、自ら開発を手がけるのは今回が初案件となる。

■GLP小牧IIの概要
位置図所在地:愛知県小牧市
敷地面積:1万7000平方メートル
延床面積:3万6000平方メートル
着工:2016年12月
竣工:2018年1月