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物流環境大賞にネスレ日本など3者、需要予測に気象情報

2016年5月26日 (木)

認証・表彰日本物流団体連合会(物流連)は26日、17回目となる物流環境大賞の受賞者を決定したと発表した。物流環境大賞には日本気象協会、ネスレ日本、川崎近海汽船の「需要予測の精度向上・共有化による省エネ物流(モーダルシフト)プロジェクト」を選んだ。

日本気象協会、ネスレ日本、川崎近海汽船の3者は、ネスレ日本が内航海運の活用を拡大する上で課題となっていた「輸送量を含む輸送計画の早期決定」に対し、日本気象協会が昨年開発した「2週間先の気温情報」を活用して出荷計画が立てやすくした。

また、海上輸送を担う川崎近海汽船も船舶の運航に高精度・高解像度の気象海象情報を活用し、当日の気象海象に合わせた最適な航路を選択して運航時の経済性を高めた。

物流環境保全活動賞はセンコーの「酒類販売チェーン店向け集積センター設置による混載集荷、鉄道輸送の取り組み」とヤマト運輸の「路線バスを活用した宅急便輸送『客貨混載』」、物流環境啓蒙賞にはグローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)の「世界最高水準の環境とBCPに配慮した物流施設の開発と普及」――を選定。

物流環境負荷軽減技術開発賞は井本商運の「540TEU型国内最大内航コンテナ船なとり(世界初の球状船首・省エネ型コンテナ船)就航」、オーシャントランスの「大幅省エネ効果が認められる大型カーフェリー船4隻の代替建造」、日東電工・日東ロジコム「『GENEQ SHIELDロジスティクスシステム』を使用したハイブリッドコンテナによるCO2削減」、日本郵船・京浜ドック・ウィングマリタイムサービスによる「日本初のLNG燃料船『魁』の竣工が導く、LNGへの燃料転換」の4件。

物流環境特別賞には日本コンテナ輸送の「コンテナラウンドユースによるCO2排出量の削減」と日本通運の「空コンテナ輸送の削減によるCO2削減、安定的な輸送戦力の確保、コスト削減への取り組み-『日通コンテナマッチングセンター』設立によるコンテナラウンドユースプロジェクト-」の2件を選んだ。

表彰式は6月27日に第一ホテル東京で開催される物流連定時総会の席上で行う。