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GLP、枚方で高度IT導入の大規模物流施設を開発

2016年5月31日 (火)

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は5月31日、大阪府枚方市で延床面積11万9000平方メートルのマルチテナント型物流施設「GLP枚方III」を開発すると発表した。2017年夏までに着工し、18年秋までの竣工を目指す。総開発コストは230億円。

GLP、枚方で高度IT導入の大規模物流施設を開発

BCP対策は非常時に防災センターや事務所だけでなく、最低72時間以上庫内業務を行うことができるよう、非常用発電や食料品を備蓄するほか、緊急地震速報を施設内で流すなど、ソフト面でも工夫を施す。さらに、ビッグデータを活用して周辺の道路情報を提供したり、トラック待機場の空車状況を周知したりといった、高度なIT化にも取り組む。

開発予定地は大阪圏の内陸部に位置し、国道1号線を経由して大阪・京都へ接続するほか、第二京阪道路枚方東ICから3キロの立地を生かし、エリア配送・広域配送拠点のどちらの用途にも活用できる。

今後、第二京阪道路と新名神高速道路をつなぐ八幡JCTが開通すると、新名神への接続性が飛躍的に高まることから、同施設の立地ポテンシャルも向上が見込まれる。近隣には住宅地や大学が複数あり、労働力を確保しやすい。

GLP、枚方で高度IT導入の大規模物流施設を開発

施設は地上5階建てで、ダブルランプウェイ、中央車路を設け、垂直搬送機、荷物用エレベータを設置できる仕様とする。一部では将来の低床化に対応する。

庫内の区画割りを1区画3500平方メートルから6000平方メートルまで4種類のバリエーションを持たせ、複層階利用も想定。防火壁を9割以上防火シャッターとして開口を多くし、柔軟性を高める。

GLP、枚方で高度IT導入の大規模物流施設を開発

施設内勤務者やトラックドライバーが気軽に利用できるよう、1階に休憩室を設置。建物構造はプレキャストコンクリート造・免震構造を採用し、人や物の安全性を確保するほか、全館LED照明や太陽光パネルの設置など、環境に配慮した設備も兼ね備える。また完成後はLEED「GOLD認証」の取得を目指す。

■GLP枚方IIIの設計概要
所在地:大阪府枚方市
敷地面積:5万2000平方メートル
延床面積:11万9000平方メートル
着工:2017年春-夏
竣工:2018年夏-秋