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NTTデータ、渋滞予測・信号制御シミュレーションで成果

2016年6月1日 (水)

サービス・商品NTTデータ(東京都江東区)は5月31日、中国でビッグデータを用いた渋滞予測・信号制御シミュレーションの実証実験を行い、渋滞が緩和される効果を確認した、と発表した。

NTTデータ、渋滞予測・信号制御シミュレーションで成果

▲貴陽市観山湖区内の渋滞状況、交通管理用カメラ

実験は同国の貴陽市政府の協力を受け、中国科学院ソフトウエア研究所(ISCAS、北京市)と交通管理用のカメラデータの解析結果を用いて実施。基となるデータを2月22日から3月6日まで収集して解析した。

同市の交差点に設置された100台の交通管理カメラを通じて収集したデータは延べ100万台分にのぼった。このデータの分析結果を基に渋滞予測・信号制御シミュレーションを行って信号設定を最適化、新市街・観山湖区内の12交差点の信号機100機に設定を反映して交通を制御し、渋滞緩和、交差点で交通処理量の改善効果を検証した。

NTTデータ、渋滞予測・信号制御シミュレーションで成果

▲交通管理カメラと交通シミュレーションの連携に基づく信号制御

この結果、対象区間の移動時間が平均10%、最大で51%改善されたほか、交通処理能力も平均34%改善したことを確認した。

同社は今回の実験の成果を受け、対象エリアを拡大して夏頃に新たな実証実験を行い、実用化に取り組む。日本国内、世界各国で導入が進むスマートシティ関連プロジェクトへの展開を図り、2020年度末までに国内外で100億円の売上を目指す。