ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

DHL、ピッキング作業員とロボットが協働するテスト

2016年6月7日 (火)
DHL、ピッキング作業員とロボットが協働するテスト

(出所:DHL)

サービス・商品DHLは6日、独ウンナにあるDHLサプライチェーンの倉庫で、フランスのスタートアップ企業「エフィデンス」が開発したロボット「エフィボット」(EffiBOT)を導入し、作業員とロボットが「協働」する自動オーダー・ピッキングのテストを行ったと発表した。

エフィボットはピッカーに追従して倉庫内を走り回り、ほとんどの物理的な作業を担う自動カートで、特に周辺の人間への安全性を考慮して設計されている。

テスト中は2台のロボットが重い荷物を運び、満載した商品を自動的に下ろす作業でピッカーをサポート。倉庫作業員は両手が自由になる点や重いカートを押したり引いたりする必要がない点を高く評価した。

物流部門では、増加するオンラインショッピング需要や在庫削減に対応するため、より小さな荷物を高い頻度でピッキングするプロセスへの対応が共通課題となっており、これまでのピッカーは長い距離を歩かなければならなかったり、重いカートを使用したりといった負荷の高い作業に直面していた。

ピッカーと連動したこの自動オーダーピッキングでは、1台が「フル稼働」状態になると、ピッカーは別のピッキングカートが作業に「参加」してくる間にアイテムを下ろす場所を送信するだけでよく、一人の人間が複数のピッキング作業に対応できるようになるという。

同社はエフィボット以外のロボットについても「次の数週間で立て続けに異なるロボットの種類やシステムのテストを行う」計画で、これらの評価結果を踏まえてロボット技術の実導入を判断し、物流の自動化分野をリードしていく方針。