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西友、都内に初の店舗・ネットスーパー併設拠点開設

2016年6月7日 (火)

EC西友は7日、1階に実店舗、2階にネットスーパー専用フロアを設けたウォルマートグループとして初のハイブリッド型店舗「西友豊玉南店」(東京都練馬区)をオープンすると発表した。17日からネットスーパーの受注を本格的にスタートする。年内には2点目として東久留米市に新店を開設する。

西友、都内に初の店舗・ネットスーパー併設拠点開設

同社がディー・エヌ・エーと協働で運営するネットスーパー「SEIYUドットコム」は、近隣の店舗から届けるネットスーパーと全国配送ができるサービス「SEIYU倉庫館」の2つのサービスを提供し、2015年度の売上高は前年から30%増と伸長。

低価格を売りにする同社の店舗と同様の低価格路線を打ち出した結果、節約志向の高い顧客のニーズにマッチ。特に多くの店舗を出店し、低価格が浸透している都市部で利用の伸びが顕著に表れているという。

こうした需要の拡大を受け、同社は「届けて欲しい時間に注文ができるようにしてほしい」という顧客の声に対応するため、今後は店舗の環境に合わせてネットスーパー機能を柔軟に拡大し、受注・配送能力を強化していく方針で、既存店・新店を問わず、実店舗とネットスーパーの需要を考慮した場所へ出店し、両チャネルのオペレーション効率を重視した店舗設計を考慮する。

今回の西友豊玉南店は、同社のこうしたコンセプトに基づく新店第一弾としてオープンするもので、1階の実店舗部分はすでに6月2日から営業を開始している。

この店舗は西武池袋線練馬駅から1.3キロ、環状7号線沿いの人口集積度が高く、実店舗とネットスーパー両方の需要が高いエリアに位置する。同エリアから都心部に向けた一帯は既存店の受注・配送能力では十分に顧客のニーズに対応しきれていないことから、大きな受注・配送能力をもつ豊玉南店を新設することで、高田馬場・目白などの都心部まで広範囲なエリアをカバーできる体制を整えていく。

西友、都内に初の店舗・ネットスーパー併設拠点開設

豊玉南店では、ネットスーパー専用の在庫を持つだけでなく、限られたスペースの中で効率良く作業できるレイアウト、オリジナル什器、オリジナルカートなどを導入して収益性も高める。

豊玉南店のネットスーパーでは、作業効率を高める施策を取り入れ、受注・配送能力を通常の3-4倍に拡大。常温・チルドの高頻度注文商品は2階の専用棚でストックしておき、生鮮食品、冷凍食品、中・低頻度商品などは、注文をまとめて1階の店舗からピッキングする。

現場には4件分の注文が同時ピッキングできる「豊玉南店仕様」のハンディターミナルとオリジナルカートを導入し、最短の距離でピッキングできる順番を表示する仕組みを取り入れた。配送時間枠は、スタート時に6便体制、秋には11便体制に拡大する計画で、施設にはネットスーパー配送トラック専用の出荷ドックを整備する。

■西友豊玉南店の概要
店舗名:西友豊玉南店
オープン日:2016年6月2日
所在地:東京都練馬区豊玉南2丁目24番5号
売場面積:500平方メートル(1階)
営業時間:24時間営業
休業日:年中無休
駐車台数:14台
1階:スーパーマーケット(生鮮品、加工食品、冷蔵品、飲料、酒、惣菜、日用品など)
2階:ネットスーパー専用エリア