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現地合弁会社の出資比率65%へ引上げ

名糖運輸がベトナム事業強化、倉庫建設と輸送新会社

2016年6月17日 (金)

ロジスティクスC&Fロジホールディングスは16日、子会社・名糖運輸のベトナム合弁会社「メイトー・ベトナム」が冷蔵倉庫を新設するとともに、輸配送業務を担う新たな合弁会社を設立すると発表した。

名糖運輸は現地のトダ・インダストリーズ社と折半出資の合弁会社としてメイトー・ベトナムを運営しているが、冷蔵倉庫の新設と合わせて名糖運輸が232万5000米ドル、トダ社が67万5000ドルを追加出資し、出資比率を65%へ引き上げる。

また、かねてから検討していた輸配送事業へ参入するため、トダ社と折半出資の新会社「T&Mトランスポーテーション」を8月に設立する。新会社はホーチミン市に本拠を置き、大型車1台、中型車1台、小型車5台でスタートする。

現地の既存冷蔵倉庫は入庫量が堅調に増加しており、同国の経済成長力やTPP合意の影響を織り込み、冷凍冷蔵食品市場が拡大すると判断。事業拡大の第2段階として、ビンズオン省に新たな冷凍冷蔵倉庫を建設することにした。2017年2月の竣工を目指す。

増資による資金は新倉庫の建設に向けた土地取得と建設資金の一部に充てる。同社では「今後は、単純な保管スペースの拡張だけでなく、日系物流企業としての新たな付加価値を提案していく」としている。

名糖運輸がベトナム事業強化、倉庫建設と輸送新会社

▲ビンズオン省周辺(出所:C&Fロジホールディングス)

■新倉庫の概要
土地面積:2万7800平方メートル
建築面積:1万3400平方メートル
収容能力:3万9000トン(パレット枚数1万8000枚)
温度帯:冷凍、冷蔵