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経産省調べ

7-9月の鋼材需要見通し、前年同期比0.2%マイナス

2016年7月7日 (木)

調査・データ経済産業省は7日、7-9月期の鋼材需要見通しを公表した。7-9月期の鋼材需要量は4-6月期に比べて4.2%増えるものの、前年同期比では0.2%減の2404万トンとなる見通し。

国内建設部門の需要は、季節的要因で4-6月期よりも増えるが、建築部門では、非住宅での個人消費の低迷による出店店舗の減少はあるものの、物流施設需要で堅調な推移が見込まれることや、土木部門では、予算の前倒し執行が見込まれることで前年を上回ることから、建設部門全体で前年同期比は横ばい。

また、国内製造部門の需要は、4-6月期では、季節的要因で自動車や産業機械向け需要などでの増加や熊本地震などの影響による自動車工場の稼働停止からの挽回生産で増加。前年同期比では、建設機械が排ガス規制による反動減があるものの、自動車向け需要が消費税増税の反動減の一巡などで前年を上回ることから製造部門全体では横ばいとなる。

普通鋼の鋼材輸出は、4-6月期では、エネルギー案件の物件差で微増するものの、前年同期比では、アジア新興国などの需要は低調であり、世界的な需給緩和が続いていることから微減。

今期の粗鋼需要量は2636万トンで前期比、前年同期比ともに微増。