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GLP、神戸テクノ・ロジパーク2件目の物流施設を開発

2016年7月8日 (金)

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は8日、神戸市西区の「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内で延床面積7万1000平方メートルのマルチテナント型物流施設「GLP神戸西II」を開発する、と発表した。

GLP、神戸テクノ・ロジパーク2件目の物流施設を開発2

同パーク内ではBTS型物流施設として満床稼働している「GLP神戸西」(2015年1月竣工)に続く2棟目の開発案件となる。新施設は10月に着工し、17年末の竣工を目指す。総開発コストは105億円となる見込み。

施設は地上4階建てで1・3階に高床バースを設置し、1・2階と3・4階の2層使いを想定して設計。新たな取り組みとして、これまで各階1.5トンとしていた積載荷重を3・4階はテナント企業の要望を反映し、合わせて3トンを配分できるようにし、入居テナントの物流オペレーションによってレイアウトを柔軟に設定できる仕組みを採用した。

また、物流システムの自動化に備え、自動ラック設置に伴う重荷重の対応や、コンベヤなどの搬送設備の吊荷重にも対応できるように設計。1階は両面バースを備えた大空間として大型食品流通などの業種が利用しやすいようにし、エレベーター、垂直搬送機は入居企業の要望に沿って設置、冷凍冷蔵向けの床加工を一部に施すほか、食品コンテナ、パレットなどの洗浄に対応できるよう排水、排気にも対応する。

開発予定地は液状化のない堅固な地盤で、土砂災害・河川浸水災害・津波被害などのリスクもないことから、湾岸地域などが被災した際の災害地支援基地としての機能を持たせる計画。地震統合防災システムを導入し、緊急地震速報に対応すると同時に4階の休憩室を基地として利用することを想定し、備蓄品、複合機を準備、パソコンを使用できるように無線LANネットワークの配線を設定する。

現地は神戸市内に30分でアクセス可能なエリア配送に適した立地で、山陽自動車道神戸西ICにも近く、中国・四国地方まで網羅する広域配送向け物流拠点として活用することができる。

周辺には自動車関連などの一般機械や医薬品工場が多く立地していることから、これらの企業からの物流需要が見込めるほか、近隣に10か所以上の住宅団地が広がっているため、労働力を確保しやすいメリットがある。

■施設概要
施設名:GLP神戸西II
所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘
敷地面積:3万4000平方メートル
延床面積:7万1000平方メートル
構造:鉄骨造
着工:2016年10月
竣工:2017年末