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JR貨物、高速貨物222本運休も4-6月の輸送量0.5%増

2016年7月13日 (水)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)がこのほど発表した4-6月期の輸送実績(速報値)によると、取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて0.5%増加(前年同期比)した。熊本地震や6月下旬の鹿児島線・山陽線大雨などの影響で高速貨物222本(前年同期97本)が運休した。

コンテナ貨物は1%増加した。鉄道へのシフトが続いている食料工業品が3.2%増と好調に推移したほか、積合せ貨物(1%増)やエコ関連物資(4.4%増)が前年を上回った。

一方、農産品・青果物が九州地区の玉葱の生育不良で5.8%減と低調な発送となったほか、紙・パルプが2.7%減、熊本地震で東海発、九州向けが減送となり自動車部品が4%減となった。

車扱貨物は、石油が0.7%増と堅調な発送となったことに加えて、セメント・石灰石が22.7%増となったため、車扱貨物全体では4.9%増加した。

6月度では、取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて0.8%増(前年同月比)だった。鹿児島線・山陽線の大雨などの影響で、高速貨物123本(前年はなし)が運休となった。

コンテナは1.5%増加した。農産品・青果物が九州地区の玉葱の生育不良で8.6%減となったほか、引続き熊本地震の影響で東海発、九州向けの発送が低迷した自動車部品が5%減となった。また、九州地区での在庫調整などで食料工業品が0.1%減少したものの、九州発、東北向けの固化灰輸送の開始などでエコ関連物資が3.6%増となった。

車扱は、石油がガソリン価格上昇による特約店の買い溜めなどで0.9%増と堅調に推移したほか、セメント・石灰石が好調な荷動きで39.5%増え、車扱全体では、7.5%増加した。