ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ハパック・ロイドとUASCが合併契約、世界5位に

2016年7月19日 (火)

ロジスティクスコンテナ輸送力(船腹量)シェアで世界6位のハパック・ロイド(ドイツ)と同11位のユナイテッドアラブシッピング(UASC、クウェート)は18日、合併契約を結んだと発表した。

ハパック・ロイドとUASCが合併契約、世界5位に

(出所:Hapag-Lloyd)

ハパック・ロイドの2015年の船腹量は92万TEU、UASCは54万TEUだが、ハパック・ロイドが主導するこの経営統合により、合併後のコンテナ輸送能力は160万TEUに、売上高は120億米ドル(1兆2703億円)に達し、5位のエバーグリーン(台湾、95万TEU)を抜いてマースク(319万TEU)、MSC(278万TEU)、CMA CGM(233万TEU)、コスコ(中国遠洋海運集団、156万TEU)――の世界トップ5集団に食い込む。

また、コンテナ船の運航隻数は237隻に拡大し、190隻弱のエバーグリーンとの差は40隻以上に開く。

船腹量の拡大に加え、ハパック・ロイドは東西・南北の航路網を拡充、ドバイに「第五ハパックロイド地域センター」を確立することで、中東で存在感を高める。

ハパック・ロイドは日本の海運大手3社、韓進海運、陽明海運と6社で2017年4月に新たなコンテナ船運航組織「ザ・アライアンス」を立ち上げることになっているが、この枠組みにUASCが加わることで、7社の船腹量は400万TEUに拡大する。

また、合併後のハパック・ロイドがザ・アライアンス船腹に占める割合は当初の26%前後から40%強へと高まることとなり、アライアンス内での新会社の存在感もより強大なものとなるとみられる。

世界のコンテナ船上位15位