ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

6月の貿易収支2か月ぶり黒字、原油・LNG輸入減で

2016年7月25日 (月)

調査・データ財務省が25日公表した6月と上半期(1-6月)の貿易統計(速報値)によると、6月は自動車、鉄鋼などの輸出が減少して輸出額が7.4%減(前年同月比)となった一方、輸入も原油(原粗油)、液化天然ガス(LNG)の減少から18.8%減となり、貿易収支額は2か月ぶりの黒字(6928億円の輸出超過)だった。

輸出は自動車が7.5%減となったのをはじめ、鉄鋼が24.2%減、有機化合物が24.6%減、有機化合物が24.5%減と大きく減少し、金額ベース6兆255億円で9か月連続の減少となった。

輸入は原油が31.2%減、液化天然ガスが43.9%減、石油製品が52.5%減と、エネルギー系品目が大きく減少。輸入額は18か月連続の減少となる5兆3326億円だった。

期間中の対米ドル為替レートは、前年同月の1ドル123.06円から11.8%円高の108.48円となっている。

相手国・地域別の動向としては、米国向け輸入が17.2%減と大きく減少し、収支が3か月ぶりの黒字となった。航空機類(48.1%減)、石油製品(77.9%減)、医薬品(25.4%減)が急減した。対アジアは5か月連続黒字をキープし、黒字幅を33.2%増加した。対中貿易収支は赤字幅が19%減少した。

1-6月では、原油(前年同期比38.2%減)、液化天然ガス(46.4%減)、石油製品(45.4%)の輸入が大きく減少し、貿易収支は1兆8142億円で11期ぶりの黒字となった。輸出額は34兆5183億円で8.7%減、輸入が32兆7041億円で17.2%の減少。

相手国動向は、対EUが8期ぶりの黒字となったほか、対アジアが15.3%増と2期ぶりに増加した。