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日立物流・1Q、国際物流改善し営業益9.2%増

2016年7月28日 (木)

ロジスティクス日立物流は28日、4-6月期(2017年3月期第1四半期)決算を発表した。売上高が5.4%の減収(前年同期比)となった一方、調整後営業利益は9.2%の増加。中国経済の低迷と為替の影響を受けるなどして国際物流部門の売上を14%落としたものの、フォワーディング事業の構造改革効果や海外3PLの収益向上で調整後営業利益は37%増と大幅に改善した。

日立物流
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
160,500-5.4%
営業利益
6,7239.2%4.2%
経常利益
6,2697.1%3.9%
当期純利益
3,75715.4%2.3%

国際物流はアジアで一過性の物量増からの反動で取扱量が減少したほか、中国経済の低迷に伴う減少分と為替の影響を大きく受け、売上高が93億円減少して561億1000万円となった。利益面では海外3PL事業、インターモーダル事業で収益性が向上。国内発着フォワーディング事業の構造改革効果も加わり、部門営業利益が37%増の15億5200万円となった。

国内物流は堅調に推移。飲食関連の新規案件が稼働し、前年度に立ち上げた化粧品、スポーツ用品、流通小売、食品関連などの案件が本格稼働に入ったことで、売上は1%増の997億9600万円となった。増収効果と作業生産性・収益性の向上で利益は6%増の50億2000万円を確保した。

売上規模が月額1000万円以上の受注案件数は2件(国内・国際各1)、立ち上げ案件数は5件(国内4、国際1)。

通期は売上高6850億円(前期比0.7%増)、営業利益280億円(1.1%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益62億円(6.1%増)を見込む。