ロジスティクスセンコーが3日発表した4-6月期決算は、国内外で積極的なM&Aと拠点拡大に取り組み、前年同期より39億円(3.7%)多い1102億円を売り上げた。損益面では、トラックドライバー不足と環境への対応策としてモーダルシフトを積極化し、営業利益を8.2%伸ばした。
2016年4-6月期決算 |
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当期実績(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 |
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売上高 | 110,287 | 3.7% | |
営業利益 | 4,156 | 8.2% | 3.8% |
経常利益 | 4,048 | 7.8% | 3.7% |
当期純利益 | 2,096 | 7.4% | 1.9% |
百貨店納品代行などのファッション物流を手がける「アクロストランスポート」の全株式を4月に取得してグループに迎え入れ、今後は東京納品代行など同社のファッション物流を担う各社と連携しながら、配送の共同化、拠点・人材の相互活用を進め、事業拡大につなげる。
5月には成田空港の近くに「成田ファッションロジスティクスセンターII」(千葉県富里市)を開設。ファッション商品の保管・配送業務や検品・流通加工だけでなく、インポートブランド商品を扱うための保税蔵置施設も備えた。1月から3月にかけて開始したドラッグストア向けの物流業務が関西で順調にスタート。埼玉・中部地区でも新物流センターの建設を進める。
海外では新潟運輸、韓国企業のファソンエクスプレスとの合弁会社「NH-SENKOロジスティクス」が韓国・釜山新港に新物流センターを、中国の上海ではランテック、シノトランスエアとの合弁会社が3温度帯物流センターを、それぞれ開設する準備に入っている。
通期は売上高4600億円(前期比6%増)、営業利益181億円(3.4%増)、経常利益177億円(3%増)、最終利益94億円(10%増)を見込む。