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北海道の貨客混載実験、終了後も継続の見通し

2016年8月18日 (木)

国内貨客混載北海道で7月22日から行われている貨客混載の実証実験が、終了後も事業として継続できる見通しとなったことがわかった。

北海道運輸局が旗振り役となって始まった今回の実証実験には、道北地区と十勝地区の2地区3路線で士別軌道、名士バス、ヤマト運輸、札幌通運と関係自治体が参加。道北で7月22日から8月21日まで、十勝では8月4日から9月3日まで行われる。

冬場の定時運行に支障が出やすいなどの懸念もあったが、運輸局側は実験結果を踏まえて全道に貨客混載を展開したい意向を持っており、実験開始からここまで4週程度経過した状況を見て、実験終了後もビジネスとして継続できる感触を得ている模様だ。

実際に事業化するには補助金を出す自治体側の意向やバス、物流事業者の判断が必要になり、道北地区で今月19日、十勝地区でも29日に検討会を開いて事業化(継続)するかどうかを決めるが、今回の実験を通して運輸局側が好感触を得ていることから、継続の可能性が高くなっている。

今後、検討会では収支や効果など実証実験の結果を取りまとめ、来年1月に貨客混載に関するシンポジウムを開催して結果を公表するとともに、道内他地域への展開を図る。