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ヤマトがタイに宅急便合弁会社、17年1月事業開始

2016年8月25日 (木)

ロジスティクスヤマトホールディングスは25日、タイで宅急便サービスを提供するための合弁会社を設立すると発表した。2017年1月から事業を開始する。

同国サイアム・セメント・グループ傘下の「SCGセメント-ビルディングマテリアルズ社」とヤマトグループの東南アジア地域統括会社「ヤマトアジア」が合弁会社設立に基本合意した。

タイは東南アジアの重要な製造拠点を担うとともに、スマートフォンの普及を背景にEC市場が著しく成長し、特に個人間(CtoC)取引に伴う小口配送個数が伸びている。

ヤマトグループは2010年にシンガポール、11年にはマレーシアで宅急便事業を開始し、ASEAN各国で小口配送ネットワークの拡充に取り組んできたが、ASEAN経済共同体の発足で今後増加が見込まれる国境をまたいだ物流に対しても、クロスボーダー事業を積極化している。

タイ国内ではタイヤマト運輸を1990年に設立し、ロジスティクス事業やフォワーディング事業、海外引越事業を展開してきたが、今回の合弁会社設立で小口配送ネットワークにも乗り出す。ヤマト運輸の出資比率は35%で、今後、両社で協議を重ねて10月以降に共同会見を行う。