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省電舎、バイオマス燃料「PKS」の調達強化

2016年8月29日 (月)

環境・CSR省電舎は29日、バイオマス燃料を国内の発電事業者に供給する事業でバイオマス燃料の一つ、PKSの調達拡大や安定化に向け、マレーシアの大手PKS供給事業者「SAID社」と販売代理店契約を結んだことを発表した。

同社はPKSを海外から調達し、国内のバイオマス発電事業者向けに供給するバイオマス燃料事業の事業化に取り組んでおり、これまでPKSの2大産出国となっているインドネシアとマレーシアのうち、インドネシアからの調達をベースにサプライチェーン構築、事業化を進めてきた。SAID社は半島東部のクアンタンと南部ジョホールにそれぞれ1万トン超の保管能力を持つ屋根付き倉庫を保有している。

しかし2017年以降、需要の増大が見込まれているほか、長期契約指向が進んでいることから、「サプライソースの拡大、特に長期安定供給能力を保有する供給元の開拓が急務」だとして、SAID社との協力体制を確立するため、販売代理店契約を締結した。

一方、SAID社はマレーシアの大手パームオイル搾油事業者と搾油所から出るPKSの一括供給を受けることに合意したことから、日本の指定需要家への独占的販売交渉権を省電舎に付与する販売代理店契約を締結することにした。

これに伴い、SAID社は日本営業所を立ち上げ、省電舎はバイオマス発電事業者などからの引合い窓口業務、顧客へのPKS供給契約提案、契約条件交渉、顧客による現地視察に関連する現地アレンジ、輸出入手続き協力、SAID社関連の広報活動――などを行う。

当初は年間3万トンから5万トン(3-5億円)の取り扱いをメドに営業活動を展開し、5年目以降は年間10万トン程度への拡大を目指す。